レポート目次

  1. 研修に至る経緯
  2. 地理学とARCSの仕事
  3. 研修内容
  4. 学んだこと
  5. 予想外の収穫
  6. ARCSへの提案
  7. 謝辞

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1.研修に至る経緯

大学1年を終えたばかりの夏。卒業まであと2年あるとはいえ、時間はあっという間に過ぎてしまう。そこで私は今年の4月、何か将来に役立つこととして夏休み中の研修をしようと思いたち、札幌にあるいくつかの「環境調査」系の企業に、2ヶ月間研修生として受け入れてくれないかどうかたずねてみた。その中で唯一受け入れを承諾してくれたのが、ARCSだった。

ARCSのことは北海道環境財団のウェッブサイトのリンクで発見したのだが、イギリスにいる私が突然連絡してきて、社長の孫田さんはずいぶん驚いたそうだ。ちょうど5月下旬に、孫田さんがスコットランドへ旅行で訪れた際にロンドンで会う機会があり、ARCSがどういう仕事に携わっているかなどの簡単な話をいただいた。私はARCS初の研修生で、ARCSは私の初研修先だったので、実のところ双方とも一般にいう「研修」がどのようなものなのかよくわからなかった。しかし、雑用以外の仕事を経験するということで話がまとまった。