シャンツェングラーベンは自然河川ではなく、チューリッヒが城郭都市であったころにつくられた掘り割りである。チューリッヒ湖から水を引き、中央駅の下流でリマット川に注いでいる。
朝の散歩と山崎さんの案内とで、2回行くことになる。
都市の水辺は自然に近いということはあり得ないけれども、気持ちよい水辺であって欲しいとは誰しもが望むだろう。決してドブであってはならない。ということで、ここは親水空間として再生するために近自然的手法を用いたのだという。建物や直壁に囲まれた空間なのだが、なるほど周りの緑は濃く、時折市内の真ん中にいることを忘れさせてくれる。
途中には植物園があり、その脇を通りながら川を遡ると、山脇さんが「これ、どっかで見たことない?」。そう、ギョウジャニンニクでした。チューリッヒついて翌日のことで、「そうか植物は似通っているよね」と思いだし、どことなく近親感を覚えたものだった。
日中訪れたときには水辺を散歩したり、昼寝をしたり、多くの人たちが利用していた。今、道路の地下化工事が進んでいる創成川もこんな風に利用されるような川に戻せたらいいのになぁ…。
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