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ボン(Bonn)の上流
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ライン
 近自然の旅(実は出張なのだが…)も残り僅かとなり、最後の宿泊地フランクフルトに向かう。

 アーヘンを発ち、ケルンで乗り換えた後、ラインの左岸を遡りマインツへ。マインツからは支流のマイン沿いをフランクフルトへと遡る。時間的な余裕があればケルンからマインツまでラインクルーズを楽しむなんてこともありなのだが、残念ながら出張のサラリーマンにはそんな余裕は与えられてはいない。ラインクルーズのような余韻はないが、ひたすら窓からラインを眺めることで、ラインを目に焼き付けていこうとした。

 ボンも過ぎライン渓谷にはいると、両岸の斜面には葡萄畑が広がる。天をつくようなという標高はないのだが、尾根まで切り開かれて一面葡萄畑になっている。

 日本に入ってくるドイツワインは白が多く、それも甘口が多い。いつぞや元池田町長の大石さんとお話ししたら、「ほんとにおいしいワインはドイツ人が全部飲んでしまう。日本人はワインを買うのが下手で、甘いものばかり輸入する。本当のドイツの白ワインは、もっと辛口でおいしいのに…。」とおっしゃっていた。そうそう、レマーゲンで飲んだモーゼルワインは、ちょっと甘口だったがあっさりしていていくらでも飲めそうだった。

 ラインが次第に狭まってくるにつれて、城のようなものが多くなってきたような気がする。かつて通行税を徴収するために、その土地々々の領主が川の関所をつくったものらしい。

 そろそろローレライかと思われるあたりを通過したのだが、何せガイドブックもないので確信は持てない。きっとこんな風景の中で船乗りたちは川に誘い込まれていったのだろうと思いつつ車窓をあとにした。

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