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ラインの滝(Rhein Fall)
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ライン
 陽もやや傾きはじめたころ、ラインの滝に到着した。珍しく観光案内かと思いきや、実はここも近自然による河川の修復を図ったところだという。何が?

近自然は、単に生物のみならず、ラントシャフト(Landschaft)の保全という概念の中で語られている。ラインの滝は最終氷期のあと(14000〜17000年前)にできあがった地形で、地質は比較的もろい。このために、滝は次第に後退すると予測されている。滝の景観はこの地域独特のものであり、ラントシャフトの保全という観点からはなにがしかの対策がとられなければならない。実際に、岩盤の補強工事を施しているという。

 滝の下の方に降りていく入り口の建物の壁には案内板が設置されている。ドイツ語のほか、5カ国語で概要が記されている。英・仏・伊・西ともう一つは日本語である。その案内によると、ラインの滝の概要は以下の通りである。

幅  150m 高さ  23m 滝壺の深さ 13m
流      量
夏季平均 600立方メートル 冬季平均 250立方メートル
最低 95立方メートル
(1921)
最高 1250立方メートル
(1965)
私たちの訪問日,2000年5月23日の流量 642立方メートル

  

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