低く垂れこめた雲のせいで、遠くが霞んで見えた。都市河川ゆえ幾何学的な河岸はしかたがない。しかし両岸には歩道が整備され、プラタナスの並木が設えられて、水辺は憩いの空間となっている。
翻って豊平川思い出すと、堤防の天端の向こう側にはマンションが林立し、天空が幾何学的に仕切られている。水辺には木陰も欲しいと願うのは私だけか…。