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植物の耐凍性と寒冷適応
−冬の生理生態学−
酒井 昭 1982 469pp 学会出版センター

1 植物の温度適応
2 水溶液および植物の凍結
3 超低温における植物の生存
4 植物のgernplasmの凍結保存
5 植物の耐凍性
6 Cold acclimation中における物質の移動
7 凍結障害の機序
8 植物の過冷却および器官外凍結
9 越冬植物の蒸散量調節
10 寒害
11 雪害および積雪に対する植物の反応
12 植物の寒冷適応

冬枯れなどといわれるように、雪国では葉を落とした樹木や積雪下になっている草花などは忘れられた存在となってしまう。

 冬枯れの期間は物質生産の面から見ると確かに休止期であるが、少なくとも温帯植物は生活環の中に冬の寒さが組み込まれ、冬の寒さがなければ春からの正常な活動がはじめられないものも少なくない。

 植物が寒さに対してどのように反応し、進化の中でどのように耐凍性を身につけてきたかを知るには優れた図書である。寒害・積雪に対する反応、寒冷適応など、北海道で緑化計画をたてるには眼を通しておかなければならない文献のうちの1冊である。


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