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新装版樹木根系図説 苅住 (のぼる) 1998 1121pp 誠文堂新光社

総論
1章 根の組織
2章 根の働き
3章 根の生長
4章 根系生長に関係する環境因子
5章 土壌と根系
6章 根系の干渉作用
7章 森林の生産と根系
8章 根系型と各樹種の根系の特性
9章 根系の環境形成作用
10章 根系の土地保全機能
11章 根系の根量調査法
12章 樹木の栽培技術と根系
各論・各樹種の根系の形態と分布

 樹木の根系に関する総合書である。一時は苅住さんがこの書をまとめたために、もう樹木根系に関する研究は不要とまで考えられた時期がある。それほど根系に関しては多岐に渡る研究がなされ、その成果がまとめられている。

 根系の調査は、単に試坑を掘っていくだけでは根を切ってしまうので全容をつかむことが難しい。ポンプで水圧をかけながら土壌を取り除くという作業が必要となるために、実際にはなかなか実施しにくい。その意味で貴重なデータが数多く示されている。

 主に関東ロームでの事例のために、根系分布などは必ずしも北海道で適用できるとは限らないが、応用は可能である。購入の価値は大きい。

 初版は1987年の出版で、一時は絶版になって入手できなかったが、1998年に第3刷が出版となっているので、入手可能かもしれない。


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