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第4回 課題


提出原稿
添削後
  辞書で「夢」ということばを紐解くと、睡眠中に見る夢に続き、「はかないものの例え」や「心のまよい」というような意味がでてきて、よく使われていると思う「将来実現した願い」は最後に載っている(広辞苑第四版)。

 さて「あなたの夢は?」と問われたとき、私はどんな意味で答えているだろうか?それは一つではないような気がする。「心のまよい」と「将来実現したい願い」が綯い交ぜになっているのではないかと思う。ちなみに私の答えは「梁山泊」である。

 「梁山泊」とは、中国の明代初期に成立した大衆小説「水滸伝」の舞台で、百八人の英雄・豪傑たちの根城があった場所の名前である。この物語をひとことで書くと、無頼のものたちが些細なことから罪に貶められ、反抗しているうちにやがて反権力闘争に結びつき、さまざまな活躍をしていくという内容である。私はこの物語のなかで、梁山泊の組織の在り方を「夢」と感じた。私には、登場人物の個々人がそれぞれプロフェッショナルで、彼らが現代でいえばネットワークを組みながら、舞台を縦横無尽に走り回っていたと読めたからである。

 今、私は仕事をしていくときに、プロ同士がネットワークを組みながらあることを為していく、それを「梁山泊」になぞらえ、一つの夢として描きながら進みたいと考えている。何を芝居じみたという「まよい」もあれば、実現したいという「願い」もある夢である。

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  辞書で「夢」ということばを紐解くと、睡眠中に見る夢に続き、「はかないものの例え」や「心のまよい」というような意味がでてきて、よく使われている「将来実現した願い」はむしろ最後に載っている(広辞苑第四版)。

  さて「あなたの夢は?」と問われたとき、私はどのタイプの夢を答えているだろうか?それは一つではないような気がする。「心のまよい」と「将来実現したい願い」が綯い交ぜになっているのではないかと思える。ちなみに私の答えは「梁山泊」である。

 「梁山泊」とは、中国の明代初期に誕生した大衆小説「水滸伝」の舞台で、百八人の英雄・豪傑たちの根城があった場所の名前である。この物語をひとことで書くと、無頼のものたちが些細なことから罪に貶められ、反抗しているうちにやがて反権力闘争に結びつき、さまざまな活躍をしていくという内容である。私はこの物語のなかで、梁山泊の組織の在り方に惚れ込み、私の「夢」にしたいと思った。登場人物の個々人はそれぞれ一匹狼のプロフェッショナルだが、それでいて現代流にいえばネットワークを組みながら、舞台を縦横無尽に走り回っている…、そんな感じなのだ。

 今、私は仕事をしていくときに、プロ同士がネットワークを組みながらひとつの目標をめざす形をなかなかいい形だと評価している。まさにこれ、梁山泊ではないか。これを一つの夢として描きながら進みたい。そしてここには少々現実離れした「まよい」もあれば、実現したいという「願い」もある夢でもある。

04/02/14
04/03/14

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