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ローマ(Rome)
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テヴェレ
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テヴェレはローマ市街を流れる川で、ローマの建国神話に深く関わる、ある種ローマの母なる川である。
伝承伝説によれば、ローマの建国は紀元前753年とされている。ローマの祖はロムルスという。彼は、アルバロンガの王の娘と軍神マルスの間に生まれた子どもなのだが、アルバロンガ王を継いだロムルスの大叔父に疎まれ、生まれるとすぐに双子の弟ともにテヴェレに流される。子ども達を入れた籠は流され、やがて河岸の茂みに引っかかる。これをオオカミの母親が見つけ、乳を与え育てた。この後子ども達は羊飼いに見つけられ、彼が抱いてかえって育てていく。長じてロムルス兄弟は羊飼いたちを束ねるようになり、勢力を広げ、やがては都市国家ローマの礎を築くことになる。 さて現在のテヴェレには二千数百年も前の面影などはない。と、いってはいけないのかな?サイトを検索していくとテヴェレに架かる橋の保全のことなどが出てくる。しかし、私が歩いたサンタンジェロ城のあたりでは護岸に固められた都市河川でしかなく、河岸の茂みなど思いもよらない。 しかし、河岸の石畳の上を歩いているとなぜかしらゆったりとした気分になれる。緩やかな川の流れと時を感じさせる石積みの護岸。時を隔てた古代ローマに思いが及ぶからかもしれない。 それにしてもヨーロッパの都市河川はいずこも石に囲まれた人工的な川であるにもかかわらず、何と気持ちの落ち着くことか。我彼の差はどこからくるのもやら…。 |
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【テヴェレ川の概要】 |
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【テヴェレ川やローマの街角】
http://www.abiyoyo.com/italia/roma/roma2/roma.htm |
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伝承伝説については「塩野七生,1992,ローマ人の物語1 ローマは一日にしてならず,271pp,新潮社」を参考にした。 | |
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