何を食べても、何を飲んでもおいしく感じる。異国の空の下にいるせいだろうか。それとも乾いた空気のせいだろうか。湿気の少ない北海道から行っても、さらに乾いた感じがする。和辻哲郎が「風土」の中で、この乾燥した空気がヨーロッパの景観を形づくっていると述べているが、実際行ってみると肌で理解できる。