ケスナッハはシュトラウビンクの郊外を流れるドナウ川左岸の支流である。1940年にドナウの洪水対策のために一次改修が行われている。地形図を見ると確かに放線が幾何学的な川である。
ここでは堤防は右岸側にしかない。右岸側はトウモロコシの畑になっており、左岸側は牧草地である。堤防の上に立ちクリノメーターでレベルをとりながら左岸側を見ると、確かに道路の高さが堤防の高さと同じで、その向こう側の住宅地までには水が上がらないような仕掛けになっている。洪水時には牧草地がリザーバーになるのだろう。
ケスナッハでは、ここに限らず湿地を復元するために護岸と堤防をはずしたところもあるようだ。この下流部が該当するようだ。
1番目の写真は、「バイエルン州水利庁・バイエルン州内務省建設局,勝野武彦・福留脩文 共監訳,1992,河川と小川−保全・開発・整備−,164pp,(株)西日本科学技術研究所」の59P下の写真とほぼ同じ位置から写した。改修からしばらく経たときのものと比べることができる。
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