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ノルトリンゲン(Nordlingen)
:地図==>>
エッガー
ドナウ
 ノルトリンゲンの街は城壁にかこまれた環状都市で、街に中に入ったまではよかったが、出口がわからずひと苦労した覚えがある。

 エッガーはノルトリンゲンの北西から南東に流れる川で、ドナウヴェルトでドナウに注ぐヴェルニッツの支流である。周囲は農地に囲まれていて付近に森林はほとんどないが、エッガーの近自然改修に伴って河畔林が造成された。

 一見どこにでもある農村風景のように見える。近自然とはいっても、「暮らし」の近くに原始自然を再生することなどはできない。ラントシャフトの保全とはこういうことをいうのだろう。

 下記の参考文献によると、ミクリなども植えている。このような近自然の工事は、日本の公共事業型の工事の仕方ではうまくいかないと思う。というのは、定規図通りに何かをやるのではなく、作業をするひとりひとりが考えながら植えていかなければならないからだ。ある意味植木職人の世界である。近代技術が脱却しようとした技能の世界に、もう一度戻らなければ生き物を扱うことはできないのではないかと思っている。

 詳しくは、「バイエルン州水利庁・バイエルン州内務省建設局,勝野武彦・福留脩文 共監訳,1992,河川と小川−保全・開発・整備−,164pp,(株)西日本科学技術研究所」,48-53 を参照のこと。

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