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ドナウヴェルト(Donauworth)
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ドナウ
 ドナウヴェルトは、ドナウとヴェルニッツの合流点にある街で、レーゲンスブルクとウルムの中間地点に位置する。日本人にも有名なロマンチック街道とドナウが交差する場所でもあり、ビュルツブルクに始まりフュッセンまでの350kmの街道の中間地点でもある。

 近自然視察の旅の途中、ホテルを予約しない「行き当たりばっ旅」の2日目の宿泊地となった。夕食は、せっかくドナウ川沿いに宿をとるのだから、川鱒でも食べようか、ということになり、何軒かレストランやガストホフをまわったが、あいにく川鱒がメニューに載っている店はなく、いつものように肉料理となった。

 たった4人とはいえ、日中は団体行動である。いきおい一人でぶらぶらするのは、朝の30分から小1時間程度のものである。その朝も一人で川にでてみた。

 河口からの距離はすでに2,000kmを越えているだろう。にもかかわらず、大河の流れはたおやかなままである。大小の河畔の樹木に縁取られながら、とうとうと流れていた。

 ヴェルニッツはドナウヴェルトの北からドナウに流れ込んでいる。合流地点では、ドナウと同じように緩やかな流れで、河畔の街並みを写している。市街地を流れる場所では捨石工でつくられたとみられる水制工のようなものがあった。

 ホテルの窓から見えた、くすんだオレンジ色に統一された屋根々々が印象に残った街だった。

 

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