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ザルツブルク(Salzburg)
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アルターバッハ
ザルツァッハ
イン
ドナウ
 アルターバッハ(Alterbach)はドナウから見ると3次の支流になる。ザルツブルクの市内でザルツァッハ(Salzach)に合流している。流路延長は10km、流域面積30平方kmほどの小河川である。合流点から数キロの、市街地を流れる様子は「ヨーロッパ近自然の旅−ザルツブルク・アルターバッハの紹介−」(PDF:291.2KB)にすでに書いている。ここではその上流部の、いわゆる砂防渓流状態のアルターバッハについて記す。

 ザルツブルク市街の西側は小高い丘になっていて、アルターバッハはその小丘陵に源を発している。

 私たちは、朝一番でザルツブルク市役所へと向かい、河川工事責任者ヘルバッハーさんへヒアリングをした後、彼の案内でアルターバッハの上側へと向かった。近自然河川工法で再改修が行われつつある川でも、勾配がきつくなるとさすがに床固工を入れざるをえないようだ。石積みではあるが、要所々々に床固が配置されている。さらに上流に行くと、ちょっとしたポケットには砂防ダムも見られる。ただ、日本では砂防ダムの上に橋が架けられているなんてことはないのだが…。

 もっと上流の谷の広がったところにでると、ずいぶん堤体が薄い砂防ダムがあった。実はこれは貯水ダム。洪水時のリザーバーなのだそうだ。

 いずれも本体にはスリットが入り現河床高を維持している。森の中を流れる川には護岸などなく、流路工として整備されずに残されている。ほっとする。

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