ARCS Labo Top | ARCS情報室 | 海の向こうから Top | |||
ローマ通信 Top |
================================================================
ローマ通信 2005年8-10月号 *2005年10月28日発行* ================================================================ 拝啓、晩秋の候、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?3ヶ月近かった子供の学校の夏休みも終わり、9月上旬から通常の毎日に戻っています。2週間までは、秋雨が多く自宅の天井が雨漏りする始末でしたが、やっと秋晴れに恵まれるようになって来ています。最近の様子を少しでも皆様にお伝えできればと思います。 今年8-10月までの動き 8月4-23日 日本へ一時帰国(盛岡市周辺) 日本人学校のバザール 10月9日日曜日は日本人学校のバザールがあり、秋晴れの中、子供と出かけてきました。全日制や土曜日の補習校に通っている子供がいる家族の皆さんは、役割分担をして前日のテント張りや会場整理をしていましたが、私はお客さん気分で楽しませてもらいました。 バザールは、アニメのおもちゃや古本・古着等けっこうバラエティに富んでいて、11時の開園前には校門に行列が出来るほどの人気。地元のローマっ子にも結構知られているようです。日本人と結婚したイタリア人男性が、焼き鳥や焼きソバ作りを手伝っていたり、子供向けのゲーム(輪投げや黒ひげ危機一髪等)があったり、店を手伝っている親御三向けに託児所があったりと、感動して帰ってきました。私も、探していた本(塩野七生)が2冊見つかり、楽しく読んでいるところです。この売り上げは、日本人学校の運営費用や、教師の報酬等に使われるとのことで、大盛況だったので、今年は結構利益が出たのではと思った次第です。 「世界食料デー」(WFD = World Food Day ):10月16日 この日はFAOの創立記念日でもあり、今年で創立60周年となりました。16日ローマの本部でのセレモニーではFAO事務局長、イタリアのアレマンノ農林政策大臣のスピーチがあり、市民フォーラムが開催されました。その場で次の新たな親善大使3名が発表されました。 ・マリア・グロリア・デュアルテ夫人(パラグアイのデュアルテ大統領夫人) 実は、各国から首相や大統領、閣僚も招待されており、ブラジルのルラ、ベネズエラのチャべス、そしてジンバブエのムガベ大統領といった個性的な面々がスピーチを繰り広げました。ムガベ大統領は、ヨーロッパ諸国への訪問が制限されている上でのFAO公式訪問となり、ブッシュ大統領をヒットラーやムッソリーニと比較する爆弾発言をしていましたが、イタリアのメディアは全く無視したのでした。テロ対策の厳重な警備の下、無事終わってホッとした次第です。 FAOの改革案 国連全体の改革が叫ばれる中、FAOもこの11月に開催される総会に向けていろんな動きが見られています。FAO改革に反対する組合が、10月に入ってこれまで3回、小規模のデモ行進をFAO正面玄関で行われたり、改革に向けたテーマ別のタスクグループが提案をまとめたりといろんな動きが見られてきています。スタッフも昼食やコーヒーブレークになるとこの手の話についつい夢中になっているようです。しかし、FAO事務局長が、無選挙で3選目を目指すことから、なんとなく盛り上がりにかけているような気がしてなりません。今後の動きが気になるところです。 タンザニア出身のGabrielさん 赴任したときのオリエンテーションが一緒で、家族づきあいをしているGabriel一家が、郊外に引越し、とある日曜日に遊びに出かけたのでした。以前はローマ市内のど真ん中のアパートに住んでいたですが、9歳と5歳の男の子が遊べる環境でないということで、夏休みにOstia海岸に近いタウンハウスに移り、大満足です。共有の庭で子供同士、早速サッカーを始め駆け回っているのを見て、遊び場が少ないローマ市内でのアパート暮らしはやっぱり大変だなと思ってしまいました。彼にとって唯一不満なのが朝晩の通勤。渋滞に巻き込まれると1時間近くかかるので、朝早く車で出かけています。専門は農業普及ですが、FAOでは農業分野でのエイズ(HIV/AIDS)にも関わっています。オランダで博士号を取った事もあり、お互いオランダとイタリアの比較をついついしがちです。仕事柄、海外出張が多く、なかなか会えないのですが、こうやって週末にのんびり会って雑談できるのも良いものだとつくづく思う次第です。 最後に この8月のお盆の前後に2週間強、家族で帰省していました。盛岡の実家でごろごろしていたので、余り皆さんにお会いできずに申し訳ありませんでした。実は、ローマを年内(12月上旬)に離れることになりそうです。詳しくは次回にお伝えしたいと思います。こんな通信ですが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 1) Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)/ 国際連合食料農業機関 2) Center for International Forestry Research (CIFOR) / 国際林業研究センター www.cifor.cgiar.irg 3) Forestry Outlook Study for West and Central Asia (FOWECA) / 中央・西アジアの森林展望調査 http://www.fao.org/forestry/site/26071/en or http://www.fao.org/forestry/outlook 4) FAO’s Livelihood Support Programme (LSP) / 生活生計支援プログラム http://www.fao.org/sd/dim_pe4/pe4_040501_en.htm 5) Special Programme for Food Security (SPSF) 食料保障特別プログラム / www.fao.org/spsf ========================================================================= |
ARCS Labo Top | ARCS情報室 | 海の向こうから Top | |||
ローマ通信 Top |