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ローマ通信 2005年2-6月号  *2005年6月10日発行*
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 梅雨入りの候、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?年明け1月号以来ご無沙汰しております。3月のローマは、少し不安定な天候が続き、肌寒い毎日でしたが、4月上旬には桜も満開となり、4月3日には、在ローマの日本人が10家族ほど集まって、EUR公園の池のほとりにある桜並木の下、花見をした次第です。述べ200万人がローマを訪れたとされるローマ法王の葬儀もつつがなく終わり、今度は、短パン姿の観光客が目立つようになってきたローマです。

 FAO本部で働くようになって早いもので、もう1年半近くになろうとしています。最近の様子を少しでも皆様にお伝えできればと思います。

トルコでの研修ワークショップ (2005年2月20−26日)

 2月20日から、1週間、トルコのIzmit(残念ながら、観光地のIzmirではありませんでした)に出張で出かけてきました。初めての国でしたが、人柄も治安も良く、いい印象を受けました。森林資源と貧困対策をテーマに、前半2日間は、トルコの林業技官や研究者8名と、4名のコンサルタント(イラン、キルギスタン、アフガニスタン、トルコ)の合同研修、残りは4名のコンサルタントと自国の状況分析を行い、2月24日には、近郊の村で参加型手法の実践を行いました。その後、各自、自国に戻り現在、現場に入って調査をしているところです。キルギスタンは丁度、政変があったりして調査予定地だった南部の治安が悪くなっていたことから、少し延期しているところです。これら4カ国分のレポートを基に、こちらでまとめて報告書として出す予定でいます。この調査はFOWECA(中央・西アジアの森林展望調査)と共同で、LSPからの資金援助を基に実施しています。

妻の両親のローマ訪問(5月)

 メキシコから5月3日に妻の両親が2週間の予定でローマ入りしました。実は2人とも初めて観光するとのことで、トレビの泉やバチカン市国、スペイン広場等へ観光名所はもちろん、近郊の中世の街、Orvietoへ車で出かけたりと、子供共々結構楽しみました。妻が出張から戻ってきてからは、子供の学校訪問や、遺跡めぐり、海岸地帯への週末旅行と、結構忙しくなったものです。2週間の滞在期間も終わりに近づいた頃は、すっかり2人の息子もなついてしまい、出発の前の晩は2人とも寂しそうにしていました。その後、妻の弟夫妻の住むドイツ・デュッセルドルフや、オランダのロッテルダムに寄り、6月中旬にメキシコに戻る予定です。

妻の出張(エクアドル)

 フェアートレード(公正貿易)に関する仕事を以前オランダにいたときにしていたことから、ローマ在のIFAD(国際農業開発基金)で、妻がコンサルタントを短期間ですることになり、その一環として、エクアドル首都のキトで開かれるフェアートレード国際会議に4月30日から5月8日まで参加してきました。幸い、マリエッタの両親がローマ入りしており、学校への送り迎え等を手伝ってくれたので、私への負担は最小限で済みました。キトにはアジア、アフリカ、中南米などから200名以上の参加者が集まり、民芸品の産地や熱帯雨林地区へのツアーも盛り込まれた、充実した会議だったようです。最近レポートもまとめ、賛同した参加者らと次の仕事への足掛かりやプロジェクト作成に取り組もうとしているところです。チリのフェアートレードのワインや、スーパー等大型商店への販売の展開等、テーマとしても個人的に気になるところです。

最後に

 こちらは、2月に妻共々風邪で1週間ほど倒れてしまいましたが、何とか復活しています。幸い、子供は大したことにならずホッとしました。実は両親が3月上旬にイタリア入りするはずでしたが、叔父が2月に亡くなるなど不幸があったため、延期しました。

1) Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)/ 国際連合食料農業機関

2) International Fund for Agricultural Development (IFAD) / 国際農業開発基金http://www.ifad.org/index.htm

3) Forestry Outlook Study for West and Central Asia (FOWECA) / 中央・西アジアの森林展望調査 http://www.fao.org/forestry/site/26071/en or http://www.fao.org/forestry/outlook

4) FAO’s Livelihood Support Programme (LSP) / 生活生計支援プログラム http://www.fao.org/sd/dim_pe4/pe4_040501_en.htm

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発行: 清水 正(FAO本部・林業局森林政策計画部、参加型林業担当)
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