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ローマ通信 2004年8&9月号  *2004年9月30日発行================================================================

 中秋の候、皆様におかれましては益々ご清祥のことと存じます。長かった夏休みも終わり、ローマ市内はいつもの混乱振りが街の至る所で目に付く毎日です。昨年に比べて気温こそ低かったものの、しばらく乾燥して暑い毎日でしたが、9月中旬になると残暑も和らぎ、朝晩は大分涼しくなってきています。

 6月19日から入った約2ヶ月半の夏休みも、9月6日で終わり、長男の賢治は1年生となって学校に通い始めました。次男の太陽は、7月いっぱい通っていた、歩いて10分弱の距離にあるイタリア保育園に同じく通うようになりました。朝寝坊しがちだった生活から規則正しい生活に戻すのに苦労するかと思っていましたが、子供は意外と早く順応してくれてホッとしています。

 8月上旬には、ネパール協力隊時代から家族ぐるみの付き合いが細々と続いていた秋元さん3世代(母、本人、息子)がローマにツアーの途中で2泊し、久々に昔話で盛り上がった次第です。泊まっていたホテルの近くに日本食レストランがあり、そこで夕食をと考えていたら、「8月は休業です」との札がぶら下がっていてビックリ。仕方なく、地下鉄に乗り別の店へ出かけたのでした。

 8月中旬からは2週間休暇をいただき、トスカーナ南部のキャンプ場でバンガローを借りてのんびり過ごしてきました。遠くオランダやドイツから車でキャンプカーを引いてきている家族も多く、イタリアにいる雰囲気ではなかったのですが、プールやテニスコート、卓球場等、施設は充実しており親子連れで十分楽しめました。英字新聞やオランダの新聞も一日遅れで入手出来たのは嬉しい誤算でした。また、大学時代のクラブの友人(内田君)がフローレンス(フィレンチェ)の学会に8月下旬参加すると知り、車でフローレンスまで出かけて会ってきました。数年ぶりとはいえ、お互い職場も変わっており、ずーと会っていなかったような錯覚を覚えたものです。お土産を子供の分まで用意してきてくれ、嬉しく思いました。

FONPのチーフの交代

 私の職場では8月末にチリの出身でFONPチーフ(課長)を10年以上勤めたManuel Paveriが退職となり、後任に、ドイツ人でITTOに3年近く勤めていたEva Mullerが9月2日より着任しました。林業局にいる6名のチーフの中で紅一点です。交代にあたって昼食会やお別れ会等が何度か開かれ、引継ぎも順調に進んだようです。退職したとはいえ、Paveri元チーフは森林政策や森林法の仕事を今後もコンサルタントとして継続していくとのことで、時々職場に顔を出しています。年末にはチリに滞在し、来春にまたローマへ戻る予定とのこと。Eva新チーフは、7月頃から出張や休暇を利用して住居を探し9月に着任してからは、すぐに仕事に専念する手際の良さ。ITTOの横浜事務所で仕事をしていた時は、日本語を覚えたかったが、海外出張が多くてなかなか難しかったと言っていました。コスタリカを中心に中米に10年以上GTZ等のプロジェクトに関わっていたこともあり、スペイン語はぺらぺらです。この新体制の下、年末までいろんな課題をこなしていけるよう、私も頑張ろうと思います。

コンゴ共和国の神父さ

 妻が7月に取っていたイタリア語の集中講座には、なぜかカトリックの神父が多く参加しており、その一人ジャンボスコさんを一度家に招待したのでした。滞在は半年足らずなのに、とにかくイタリア語がかなりうまく、その勉強振りには感心したものです。トーゴ出身の知り合いを連れてきたので、ローマが第一志望だったのかと聞くと、二人ともブラジルに行きたかった、第二志望は南アフリカとイギリスで、ローマは第三希望だったとのこと。3〜4年間はイタリアで勉強に修行を重ね、その後祖国に戻るとのこと。子供二人とも仲良く遊んでくれ、楽しい一日でした。

ローマのピザ

 持ち帰りピザでも、その場で切って量り売りするPizzaRusticaというのが、手軽さゆえローマ市内でよく見かけます。安くて速いのが嬉しいところ。うどんやラーメンの感覚でしょうか。具もいろいろあり、エビとマヨネーズ、なめこのようなキノコとトマトにモッツアレラチーズなどがお勧め。スプリというチーズ入りライスコロッケや、生ビールも売っており、おいしい店はいつもにぎわっています。

最後に

 実は、9月10日から4泊で義理の弟夫妻が住むドイツ・Dusseldorfに格安航空券を使って行ってきました。工業都市かと思いきや、公園や動物園等の公共施設も充実しており、こじんまりとした住み心地のよさそうな街という印象を受けました。ミラノやパリのように、ドイツのファッション業界を代表する街ということも初めて知りました。また、オランダへも買い物を兼ねてRoermondというオランダ南部の街へ日帰りで出かけましたが、車で小一時間の距離で、妻は大喜びで買い物をし、散財して帰ってきた次第です。

 こんな通信ですが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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発行: 清水 正(FAO本部・林業局森林政策計画部、参加型林業担当)
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