皆様、ご無沙汰しております。オランダも4月に入っても晴れた日が続き、20度を越える毎日となっています。例年なら雨が降り15℃前後で合羽を来て外出する日が多いのですが、南ヨーロッパ並みの乾燥した春となっています。それでは、オランダでのここ1ヶ月の様子をお伝えいたします。
3月31日 | Arhnemの動物園訪問(マリエッタの弟一家らと) |
4月1日 | テニス大会 |
4月9日 | 少年サッカー大会(Hilversumにて) |
4月14日 | 在ユトレヒト日本人の花見(みさ枝さん宅にて) |
4月15日 | ネパール新年祭(Amstelveenにて) |
4月18−19日 | YEC・O氏の自宅訪問 |
4月30日 | 女王の日 |
4月28−5月6日 | 小学校5月休み(チューリップ休暇) |
今年1月から所属している地元のサッカークラブであるDVSU ・F7のグループリーダーは2人いますが、その一人Ricsは、元プロ選手で、FC-DenBoschで若いとき活躍したものの、今はヘルニアを患い、自分の息子とサッカーを楽しむのも自粛しています。もう一人のリーダーのMarkは、長女もサッカーチームで活躍しているサッカー家族。また、Tomの父・Ronは、普段の仕事の他に、週2回夜間に禅をオランダ人らに教えており、京都の東福寺に毎年通って座禅の修行に励み、日本語もかなりしゃべる陽気な方です。
4月21日(土)は、ホームグランドでOdijkというユトレヒト市郊外のクラブと朝9時から対戦。いつもゴールを決めるKeije君が盲腸の手術で急遽欠場となり、一抹の不安を感じたのでしたが、終わってみると4−1の快勝で、賢治もゴールを一本決めるというオマケ付きでした。クラブハウスで、賞状が配られ、メダルが一人づつに渡されるというお祝い振り。その後、みんなで写真を撮りました(添付)。また、午後3時過ぎから、自宅にF7の両親や子供たちを招待して、晴天の下、ビールを飲みながらつまみを食べるという、ささやかな祝賀会を開きました。親子共々、優勝というささやかな喜びに改めて浸ることが出来、こういうスポーツを通じた付き合いも捨てがたいと感じるこの頃です。
隣国ドイツはベルリンの動物園で年明けに産まれたKnutという白熊が人気を博しています。産まれたときに母親が亡くなり、飼育係が育ててきたのですが、公衆にお披露目をしたところ、大人気。Knutの歌もファンクラブも出来る熱狂振りとなっています。3月の始めには、オランダの子供向けテレビニュースJeugdjouraalでも紹介され、その後も時々近況が報告されています。次男が昔好んでいた子供向けの本「しろくまちゃんのホットケーキ」をついつい思い出してしまいました。
動物園に行くのを楽しみにしている次男の太陽はとうとう、WNFのレンジャークラブに入会。これは、オランダ全体で約90万人の会員を有している少年少女向けの自然保護活動クラブです。アマゾンに生育するジャガーを保護するキャンペーンを打ち出すなど活発なクラブです。また、年間30ユーロの会員費を払うと、隔月に雑誌が届き、国内の動物園の割引券がくっついたパスポートがもらえます。早速、3月31日に、ArnhemにあるBergen動物園へ出かけたときに、入場料を割り引いてもらったのでした。
好天に恵まれ、近所のコートでトーナメントがあり、マリエッタと参加してみました。参加者はランダムにダブルスの試合をする形式で、今回は1人につき4試合割り当てられることになり、朝10時半から開始。男性の参加者が38名女性が24名と、男性がやや多かったことから、私の場合は、混合ダブルス2回と男性のみが2回、マリエッタは混合が3回に、女性のみが1回の試合という配分となっていました。勝ち負けよりも雰囲気を楽しむことと、少し知り合いを増やすことにこだわり、午後3時半に終了したときは、クラブハウスの前でみんなとお茶をしながら、表彰式が始まるのを待ちました。どんな基準か分かりませんが、私もマリエッタも前に呼ばれて、ちょっとした賞品(お風呂用アロマセット、小ぶりのコーヒーカップ4点セット)をもらうおまけまでついたのでした。
この4月にはいって、オランダの経済界を賑わせているのが、創立183年を誇るオランダの老舗銀行・ABN AMRO銀行です。昨年までは、イタリアの銀行を合併しようと仕掛けたりして、ヨーロッパの銀行の中でも話題を提供していたオランダでもトップクラスの銀行ですが、今回はイギリスのBarclays銀行に乗っ取られそうな状況です。裏でヘッジ取引を盛んに行なっているイギリスの証券会社等が絡んでいるようです。元々は、17世紀のオランダ黄金時代から、東インド会社(VOC)での貿易等で取引をしていた金融機関で、オランダ人が誇りとしている銀行ですが、やはり近年のグローバル化の波に飲み込まれてしまい、オランダ政府もこの合併吸収に関しては、特に規制や反対もせず、傍観している印象があります。合併後の本社は、ロンドンではなくアムステルダムになるとのことですが、現社長を始め経営陣は揃って退陣となる予想されています。ヨーロッパでは、今後更に各国の銀行が合併を進めるとのことから、馴染みのある銀行名がだんだんと消えていくのでしょう。
4月20日金曜日に出かけてきた作田富幸さんの個展の案内です。文部庁から昨年秋に1年間の予定で派遣されており、エッチング等の絵が中心です。ユトレヒト市の中心部なので、気軽にお出かけて作品を見ることが出来ます。GAU工房のオーナーであるDodogさんはインドネシア出身で、大学の先生もしており、若手の日本人画家を多く受け入れている活発な方です。
期間:4月20日(金)オープニングは17:00から 〜5月18日(金)
(但し、火曜から金曜までの午後1時から5時まで、祝日休み)
場所:CBKU (GAU) Plompetorengracht 4 3512 CC Utrecht
tel: 030 230 7910 (GAU工房直通 030 230 7920)
www.cbk-utrecht.nl
http://www005.upp.so-net.ne.jp/etcher-sakuta/
4月29日夜は、ユトレヒト市内で女王の日のフリーマーケットが夕方6時に始まり、例年の如く子供と一緒に、掘り出し物を見つけに出かけました。結局買ったのは、子供たちがポケモンのぬいぐるみやTシャツ、マリエッタが洒落たブラウス、ちなみに私は何も見つけれませんでした。運河では大小のボートが、スピーカーを積んで音楽を鳴らしたり、友人同士で貸しきってお祭り騒ぎをしたりと、えらく賑やかでした。運河沿いのピザ屋に入って、行き来するボートを眺めながら子供たちを焼きたてのピザをほおばって祭り気分に浸ることが出来たのでした。
翌日は、別の通りで子供のフリーマーケットが企画されており、昼前に使わなくなったおもちゃや古着を持って出かけたのでした。たまたま空いていた場所の反対では、ジャズ演奏がライブであり、通り行く人に声を掛けながら演奏を楽しむというおまけがつきました。半分くらいが売れたのでしたが、飲んだり食べたりして収支はトントン。こんなもんでしょう。
5月は、学校の休みが多いのと、マリエッタがフェアートレードの国際会議開催の準備等で忙しくなることから、バタバタしそうです。こんなところでしょうか、また引き続き、オランダから話題を提供できればと思っています。