初秋の頃、皆様におかれましては益々ご清祥のことと存じます。オランダは7月に入り好天が続き、中旬から下旬にかけて気温が35度前後の毎日でしたが、8月は降雨量が延べ200ミリ近くと、雨続きの涼しい夏となり、下旬には近くの公園で団栗が落ち、さまざまなキノコが生えるようになり秋たけなわとなっています。7月6日に始まった6週間の子供の夏休みも終わり、8月20日から新学期が始まり、通常の生活に戻っています。
7月6日〜8月20日 | 小学校夏休み |
7月24日 | KITにて異文化交流の研修コーストレーニング |
7月28日 | 弘前大学農学部助教授・S夫妻のリンゴ園視察に同行 |
7月28〜8月11日 | フランス中東部Jura地方のキャンプ場滞在 |
8月30日 | 次男の誕生日(5歳) |
フランスといってもこれまでにパリしか行ったことのない私が、家族全員で車に乗ってオランダから約850キロのキャンプ場へ2週間ほど出かけてきました。子供の夏休みということもあり、近所の家族も2-3週間いろんなところに出かけるべく、今年始めの頃から、パック旅行やキャンプ場の予約等を済ませていたのですが、我々は6月に入ってから探し始めたため、ほとんどが予約で一杯となっていることに気づき、何とか見つかったのが、キャラバンカー(台所付き、トイレやシャワーは外部で共同)というスイス国境沿いのJura地方のキャンプ場でした。途中ドイツ南部のフライブルグで1泊し、キャンプ場に着いたのは7月29日午後でした。ドイツは無料だった高速道も、フランスは有料で国柄の違いを感じたものです。
ちょうどヨーロッパ全体が暑い夏の最中で近くの川で泳いだり、プールに行ったりと楽しんだのも束の間、8月になった途端に、気温が下がり雨ばかりの毎日となり、がっかりしたものです。でも、子供たちはキャンプ場に来ている他の子ども(オランダ人家族が半数近くビックリ)と、サッカーやバドミントンに興じ、のびのびと遊び、親は焼きたてのフランスパンや安めのワインなどを楽しむことが出来、TVもパソコンもない2週間の生活は、あっという間に終わりとなってしまったのでした。
オランダで有機食材を扱う会社に勤めているAさんの紹介で、7月28日にここから北に約1時間のドロントという小さな町にある、ウィム・ストーカーさんの有機リンゴ園を訪問しました。実は、弘前からわざわざ有機リンゴを見たいと訪ねてきたS夫妻の視察に途中から合流させてもらったのでした。S夫妻は、「医果同源」(http://www.ikadogen.com)というリンゴジュースを最近製造販売するようになり、ヨーロッパでもその原料となるリンゴ未熟果実の供給先を探しに来ていたのでした。「医果同源」は、農薬を使わず育てたリンゴ未熟果実を25%含んだリンゴジュースです。飲みきりサイズ160g1本中に、りんご2個以上の天然ポリフェノールが含まれており、免疫力を高めるとされています。実は、私も中学・高校を青森市で過ごし、妹が弘前大学に行っていたこともあり、お会いする前からなんとなく親近感があったのですが、視察後アイスクリームをご馳走になりながら話を聞くに連れ、役に立ついい研究をされているなあと改めて感動したのでした。Aさんと今後も、未熟リンゴの供給先をオランダ国内外で探すお手伝いを出来ればと思っているところです。
オランダで静養していた皇太子ご一家が8月31日午後、成田空港着の日航機で帰国しました。ご一家は17日に出発し、主に静養先のオランダ東部・アペルドールンのヘット・アウデ・ロー城に滞在していたとのことです。この間、オランダのマスコミではほとんど取り上げられることがなく、一度日本人記者による会見が地元TVに流れた程度。日蘭のこれまでの盛大な交流ぶりを思い起こすと、寂しく感じられました。
宮内庁のよれば、愛子さまはお城の庭での昆虫観察やフラフープ、城内でのお絵かきなどを楽しんでいたということです。また、22日午前にはご夫妻で王室所有の森林をドライブ。同日午後にはご一家で東部アーネム市の動物園を訪れ、イグアナなどを見学。また、ご一家は23日(現地時間)、小和田夫妻と、雅子さまの妹でスイス在住の渋谷節子さん夫妻を静養先のヘット・アウデ・ロー城に招き、一緒に夕食をとったとのことです。 25日にはハーグに向かい、ご夫妻で国際司法裁判所のある平和宮などを訪れ、28日にはご一家でベアトリックス女王主催の夕食会にも出席したとのこと。オランダの皇太子夫妻が、国内外の遊説先で堂々と楽しそうに一般市民と交流している イメージをついつい思い出してしまった次第です。
自宅に次男の学校の友達を招待しての誕生パーティは、準備等にかなり手間がかかり、当日も集まった8人の子供たち(女の子は1人のみ)をまとめるのに苦労しながらも、天気に恵まれ、午後2時から6時半まで楽しく過ごすことが出来、正直ホッとしました。オランダでは、プレゼントをもらったらその場ですぐに開けて、中身を確認するのですが、今回は最後にまとめて開けるようにしてみました。楽しみを最後に持ち越したわけです。妻と2人で、椅子取りゲームや目隠し、近くの公園での鬼ごっこ等、5歳ならではの遊びをたくさん用意したのですが、思ったよりもすぐに飽きてしまい、ちょっとしたことで蹴ったり叩いたりして喧嘩が始まってしまうこともしばしば。幼稚園や小学校の先生の苦労が偲ばれました。おやつにケーキを分け、夕食時にパンケーキを出したところ、よく食べてくれたのでした。最後の子が親と一緒に帰ったとき、どっと疲れが出てしまい、年かなあ…と情けなく思った次第です。
こんな感じですが、少しでもこちらの近況が伝われば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いします。