鉛川(八雲町)

鉛川は土砂流出が激しいので、浸食・河床低下を防ぎ山脚を安定させるためにダムが設置されたものと考えられる。完成した年は不明。2004年に「復旧治山事業」として幅5m・深さ3mのスリットが造られ、約50mの魚道が敷かれた(図7A)。岡部講師曰く、この魚道は中心が窪んでいて最も魚の上りやすい形状だが、平らな部分が少なく、勾配が少し急すぎるかもしれないという。また、魚道の入り口がスリット部にあるため、両側がコンクリートの絶壁となり、視覚的な威圧感を生み出している(図7B)

図7:鉛川魚道付き砂防ダム(7)