富良野川の砂防事業に関わりだしたのは、確か1992年ころからだったと思う。
大正泥流の痕跡を現植生から推定できないか、と考えて森林の調査に入ったのが始まりだった。この調査は、最初のうちは直接担当したが、次第に若い人たちに任せていった。
で、この写真は、その調査から離れ、別の形で高山地帯の森林復元に関わったときに撮ったもの。
数種類の高山性木本の育苗を行い、実際に現地に植栽する試験をやっていた。10月中旬。里前はまだまだ秋なのだが、標高1000m近い試験地ではすでに冬の便り。積雪はまだ10cm以下だったが、歩き出すと足に冷たさが伝わってくる。
しかし、ほぼ快晴。仕事といいつつ、けっこう愉しんで帰ってきたことを覚えている。