4月21日に開催された「協働コーディネーター養成講座」に参加するために金沢に向かう。年度初めの比較的時間の調節がきく時期なので、奥さんと旅行を兼ねる。
最初は能登に、と思っていたのだが、旅程を決めたすぐ後に能登半島地震に見舞われ、道路も一部開通していないことから能登は断念、白川郷へと行く先を変更した。本州では地図を見ていても距離感・時間感覚がつかめず、さてどうしようと思っていたのだが、今回の講座をコーディネートして下さった金沢のAさんとあらかじめメールでやりとりをしたところ、高速道路を使えば約1時間で行けることがわかった。
実のところ、一度神戸・姫路をレンタカーで動いて、本州での運転に自信をなくしていたので、ちょっとびびっていたのだが、幸い北陸の田舎では大都市圏とは違い高速道路の混雑に巻き込まれることなく、極度の緊張感を持つこともなく運転することができた。
白川郷まで、といいつつ「そういえば五箇山って何かあったよね」と、何だったか思い出せないまま東海北陸自動車道の五箇山インターで一般道路に降りた。よくわからないけれど道路標識にしたがって茅葺きのある集落を目指した。何のことはない、ものの5分も走らず菅沼集落に到着する。
駐車場のおじさんの話では、ここ1日2日で急にブナの芽が開き新緑の柔らかい緑の色が広がったのだそうだ。サクラはやや盛りを過ぎてはいたが、茅葺き民家の池に散る花びらは、より風情を高めてくれていた。
背の高いかやぶき屋根の2階部分は「カイコ棚」をおいていたのだそうだ。50年近くも前のことになるのだが、祖父の実家に連れて行かれたころのかすかな記憶がよみがえる。50年前まではこんな風景はあちこちにあったんだよなぁ。たった50年ととらえるのか、半世紀といえばずいぶん昔のことのようにも聞こえるし…。懐かしい思いはあるものの、でも、もうこういうところには住めそうもないなぁ…。
このあと、相ノ倉集落・白川郷にも行ったのだが、菅沼集落が最も観光地化されていなくて心落ち着く集落だった。