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2004年11月30日
■夜も深々、雪もしんしん■
 夜も更け、もう明日になろうとしている頃、さらさらと雪が舞ってきた。見上げると枝々に雪が絡み合い、ちょっとした霧氷状態になっている。
 そういえば昨日札幌北部はけっこうな降雪だったそうな。朝、まだ家にいる頃、奥さんの友達から電話があり、「こっちは大変だぁ!」とのこと。東区から通勤しているSさんも、地下鉄を降りてみると、銀世界はどこへやら、事務所に来てから「えーっ、こっちの方が雪は少ないんですか〜」。
 丘珠空港では除雪のために何便か欠航したということなのだが、事務所から南の空を眺めると、ピーカン。なるほどレーダー情報を見ると、雪雲は石狩湾から岩見沢にかけて伸びている。北西の風の時にはこっちは滅多に降らない。なんとなく、「うっふっふ」な気分。

 夜更けに帰る頃、こっちも降りだし、融けずに積もり始めた。一度は車に乗ったものの、何となくファンタスティックな気分になってきて、事務所に戻ってカメラを持ち出す。さて撮れるかどうかわからないが、と思いながらもレンズを向ける。さすがデジカメ。フィルムではこうはいかない。補正前はほとんど真っ暗なのだが、レベル補正を施すことによって、まぁ何とか雰囲気をこわさないところまで明るくすることができる。

 ナトリウム灯のオレンジの明かりは、凍てついた冬の夜にもどことなく暖かさを感じさせる。一人で眺めてるのはもったいないと思いつつ、この時間、この寒さの中、誰かを誘うわけにもいかず、結局ひとりでたたずんでいた。

↑ 街路樹も幻想的(04/11/29)
↑ ナナカマドの赤い実にも白い雪が降りかかる(04/11/29)
↑ ススキもふんわり、またタネが熟したように見える(04/11/29)
Sony DSC U-20