…。私にとってカメラはスケッチブックだ。直感と自発性が操る道具。視覚的に問いかけると同時に決定する、時間の支配者だ。世界を「意味づけて」見せるためには、ファインダーを通して切りとる世界に、自分もまた関与していると肌で知ること。そのために必要なのは集中力、感覚と感情のバランス、そして幾何学のセンスだ。方法論がなんであれ、簡潔で純粋な表現は思い切り削ぎ落とさなければ手にできない。…。
…。
写真を撮るとは、頭と眼とこころが一本の同じ照準線上で狙いをつけることだ。…。