渡辺:異なる価値観を持った人たちがぶつかり合う中でも、ギリギリのところでは相互理解が成り立つ、という可能性を信じていますか。
森本:…。信じたいですなあ。共通項をさぐりあいながら、なんとか互いに乗れる「土俵」を見つける。そうした努力を、機会があるたびにしていくしかないと思います。しんどくても、他者がいる刺激の中に自分の身を置く。相手を知って、自分を知る。他者理解とはそういうものではないか。偉そうなことを言っているみたいで、恥ずかしいんだけど。