ソロで生きる意識を

沢木耕太郎

「ソロで生きると、一人で道を覚え、選択するが、集団だと全体について考えない。同じ時間を生きていても濃さが違う」

「問題はソロで生きていける人たちがパーティーを組んでいるかどうか。パーティーに加わりながらソロで生きていく力を蓄えるあり方は、その人の自由度を増す」

「僕は女房に家事全般を仕込まれて、冷蔵庫にあるもので何でも作れるようになった。家庭の中でもソロで生きていける能力を身につけようと意識するのは、そんな悪いことじゃない」

「どういう局面になっても、とにかくソロで生きていく。生きていける自分を持ったうえで、パーティーに参加していく。そういうことを意識すると、わりと状況が変わる気がします」

2008/04/16
沢木耕太郎(さわき こうたろう),ソロで生きる意識を(講演「ソロとパーティー」から),朝日新聞朝刊(札幌版)「文化」,記事は編集委員・小滝ちひろ