どこを立ち位置にするか

本田哲郎

相手の立場に立っているつもりの善意の押しつけが、実は相手の尊厳を傷つけ、差別や偏見の元になることがあるのです。でも、かかわりをあきらめるのではなく、相手より下に立つ心構えが必要です。

…。

人間にとって大切なのは、よい人になることでも、立派な大人になることでもなく、人の痛みを放っておけない心を持つこと。これもまた、私がこの年齢(65歳)になってわかったことです。

2008/04/04
本田哲郎(ほんだ てつろう),2008/04/04,弱さの中ではたらく力,朝日新聞朝刊(札幌版),記事は田中京子