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戦後の日本人は、私生活主義と拝金主義の文化しか作ってこなかった。子供達はその雰囲気を吸収し、世の中には金や物よりも大切なものがあることや、自分の私生活を守るためにも社会的仕組みを維持すべきことを理解しないまま大人になった。ようやく日本でもNPO(非営利団体)による公的活動が注目されはじめ、NPO法の整備も進みつつあるが、公的目的のために多くの人々が参画するプラットフォームを充実させることは、二十一世紀の社会システムの安定のために重要である。何らかの形で国民一人一人がNPO的活動に関与するようになれば、社会的雰囲気は大きく変わるであろう。子供達は「大人になること」とは何を意味することなのか、具体的に体感するであろう。